1 不動産投資に失敗したら早めに弁護士に相談を
最近では、サラリーマンなどの個人の方が、不動産を購入して賃貸し利益を得ることを狙った不動産投資を行うことが珍しくなくなりました。
しかし、不動産投資は、賃貸人として、賃借人とのトラブル対応をしなければならなかったり、修繕費など経費の負担も少なくなく、何よりも、思ったように賃借人が確保できるかどうかは誰にも分かりません。
そのため、不動産投資を始めたものの、当初想定していたような利益が上がらず、不動産購入のために受けた融資の返済ができなくなってしまうというケースは多くあります。
2 まずは不動産の任意売却の可能性を検討
賃貸業がうまくいかず返済困難に陥ってしまった場合、まずはその不動産を売却して負債を完済することができないかを検討します。
検討にあたっては、適切な査定を出す必要がありますが、その際、不動産投資を始める際に関わった業者は避けたほうが良いでしょう。査定は、利害関係のない業者に客観的に出してもらったほう良いです。
当事務所では、弁護士を通じて、信頼できる不動産業者に査定を出してもらっています。
3 返済できない場合は自己破産の検討を
残念ながら不動産を売却しても負債を完済できない場合、自己破産を検討します。
自己破産では、不動産も処分することになりますが、負債については全て支払を免れることができます。不動産投資は、収入に見合わない過大な額の不動産を購入している場合など、免責不許可事由にあたるとされる可能性もありますが、今後の経済的更生を図ることができるとみてもらえる状況を作ることができれば、免責される可能性も十分にあります。